2009 Fiscal Year Annual Research Report
英語教育におけるプログラム・デザインのモデル化:ヨーロッパ共通言語参照枠の応用
Project/Area Number |
19601001
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
村中 知子 Ibaraki University, 人文学部, 教授 (30091755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 典子 茨城大学, 人文学部, 教授 (60261723)
福田 浩子 茨城大学, 人文学部, 准教授 (60422177)
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Keywords | 英語教育 / CEFR / ELP / カリキュラムデザイン |
Research Abstract |
今年度は、Can-doリストに基づいたカリキュラム構築方法を検討した。まず、Council of Europe(2002)で提示されているカリキュラム構築用の6つのパラメター、およびそれぞれのパラメターに含まれる検討カテゴリー、そしてそれぞれのカテゴリーに含まれる具体的な検討項目を日本の学士課程教育における英語教育のカリキュラム構築という視点から精査した。Council of Europe(2002)が提示しているパラメターや検討すべきカテゴリーは、特定のカリキュラム構築のためというより、どのような場合にでも応用可能なように、網羅的なものとなっている。さらに、検討項目もさまざまな場面を想定した、汎用性の高い記述となっている。そこで、21年度の研究では、茨城大学で行ったカリキュラム構築の経験や知見をもとに、また、日本の学士課程教育における英語教育の目的や日本語の英語の教育環境、および日本の学生の資質等を勘案し、6つのパラメターに含まれるを検討カテゴリーを選択し、それらのカテゴリーに含まれる検討項目を精選した。その上で、構築するカリキュラムの成果(アウトカム)を「~ができる」というCan Do記述文でで示すとどのようなリストになるのかを代表的なリストを作成した。この成果について9月17日から19日にイタリアのパドバ大学で開催されたCercleS Seminarに参加し、ヨーロッパの大学でCEFRに基づきカリキュラム改革を行っている研究者と意見交換を行い、貴重な示唆を得た。さらに、成果は、11月23日から25日に開催されたJALT2010で発表した。
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