2008 Fiscal Year Annual Research Report
アカデミック・ハラスメント環境評価基準の策定とそれを用いた点検評価方法の確立
Project/Area Number |
19601010
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
御輿 久美子 Nara Medical University, 医学部, 講師 (20106503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤松 万里 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (60081171)
内田 由理子 詫間電波高等専門学校, 准教授 (90259945)
土家 琢磨 北海道大学, 工学研究科, 准教授 (40262597)
吉野 太郎 関西学院大学, 総合政策学部, 講師 (70324837)
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Keywords | ハラスメント / アカデミック・ハラスメント / アカハラ / 防止対策 / ガイドライン / 点検評価 / 快適環境 |
Research Abstract |
アカデミック・ハラスメントのない快適環境のキャンパスをつくるために、ハラスメント防止ガイドラインはどうあるべきかを、2008年7月27日、10月5日、2009年3月8,9日、キャンパス・セクシュアル・ハラスメント全国ネットワークおよびNPOアカデミック・ハラスメントをなくすネットワークのメンバーと共に検討をおこなった。その結果、大学等のガイドラインは、(1)セクシュアル・ハラスメント、アカデミック・ハラスメントおよびパワー・ハラスメントの3つが定義されていること、(2)相談員研修が義務化されていること、(3)被害申告者に対する保護救済措置はハラスメントの認定を待つことなく可及的すみやかにおこなうこと、(4)加害者研修の実施、が包含されているべきであることに一致した。これらの点から現在の各大学のハラスメント防止・対策ガイドラインを点検したところ、ほとんどのガイドラインは相談事例がハラスメントの認定の可否に重点が置かれ、問題解決型にはなっていないことがわかった。また、(1)の定義についても、アカハラを教員から学生のみに限定するなど、ハラスメントの発生構造への理解を欠いたものが少なからずあった。(2)、(3)、(4)の点を満たしているガイドラインは皆無であった。これらのことから、全国の大学において採用できる模範的なガイドライン案を作成することとなった。 評価マニュアルの作成にあたり、広く大学構成員からの意見聴取をおこなう研究集会として、2008年9月27日キャンパス・セクシュアル・ハラスメント全国ネットワーク第14回全国集会において合同シンポジウムを関西大学(大阪府吹田市)で、2009年3月1日自主シンポジウムを愛媛大学(愛媛県松山市)において開催した。
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Research Products
(6 results)