2007 Fiscal Year Annual Research Report
博物館危機管理としての市民協同型IPMシステム構築に向けての基礎研究
Project/Area Number |
19611024
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Research Institution | Kyushu National Museum |
Principal Investigator |
本田 光子 Kyushu National Museum, 学芸部・博物館科学課, 課長 (60289642)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 稔 独立行政法人国立文化財機構京都国立博物館, 学芸課, 学芸課長 (20393192)
三輪 嘉六 独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 館長 (00222422)
今津 節生 独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部・博物館科学課環境保全室, 室長 (50250379)
藤田 励夫 独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部・博物館科学課保存修復室, 室長 (00416554)
鳥越 俊行 独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部・博物館科学課環境保全室, 研究員 (80416560)
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Keywords | 博物館 / 文化財 / 危機管理 / 生物被害対策 / IPM(総合的有害生物管理) / 市民協同型IPM活動 / 環境ボランティア / IPMボランティア育成プログラムモデル |
Research Abstract |
市民によるIPM活動のモデル構築の一環として、5回にわたり、「市民協同型IPM研究会」を開催した。一般公開は1回とし、基本的には九州国立博物館ボランティアや地元NPO法人等既に何らかのIPM活動経験者に絞り、実践的なテーマで4回実施した。その結果、同研究会参加者の中から、今後の研究活動の実質的作業を進める市民クループが形成される地盤が整ってきた。 こうした活動の指針となる関連機関のIPMに関する取り組みヒヤリング調査を実施し、さらにIPM活動の実務に深い関心を寄せる市民に対して、より実務的な研究会(IPM活動ワークショップ)を開催し、来年度においてはこのワークショップ参加者の中から、ワーキンググループを形成し市民レベルでの実践的研究活動母体へと指導育成していくことを目指している。 文化財保護活動への市民の直接参加は、極めて時勢に適ったテーマであり、しかも、文化財保護の枠組みの中で比較的浸透の遅いIPM活動をこれまでと違った観点から取り組んだ。研究会などへの参加者数(320名)などからみても、テーマおよびその実践当初計画の社会的妥当性が確認できる。博物館におけるIPM体制維持のためのボランティアの導入、育成(直接参加型市民活動)プログラム策定についても、本研究を通して、着実に進めることができた。
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Research Products
(5 results)