2007 Fiscal Year Annual Research Report
タイにおけるテクノロジー・マネジメント・センターの形成と課題
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19613001
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| Research Institution | Tohoku University |
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Principal Investigator |
西澤 昭夫 Tohoku University, 大学院・経済学研究科, 教授 (80257435)
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| Keywords | 産学技術移転政策 / TLO / TMC / 科学技術政策 / クラスター戦略 / 能力構築支援活動 |
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| Research Abstract |
大学や公的研究機関の研究成果を民間企業に移転・活用させることを通じて、イノベーションを実現し新たな産業発展の基盤を確立しようとする産業技術移転策が世界的潮流となり始めている。欧米や日本などの先進国はもとより、タイなどのアセアン諸国でも採用され始めている。但し、タイなどにおける技術移転機関(Technology Licensing Organization、以下TLOと略す)は、TLOという独立した機関としてではなく、コンサルティングや資金支援などを行う機関を含むTMC (Technology Management Center)の一部として形成されている。研究初年度である19年度は、タイで先駆的にTMCを形成するだけでなく、大学部門に対してもモデルを提供しようとしている国家科学技術開発機構(National Science & Technology Development, NSTDA)のTMCを対象にして、TLOがTMCの一部門として形成された背景を探り、TMCを巡るリサーチ・アジェンダの提示を目的とする。その理由は、NSTDAのTMCがタイでは最も整備されたTLOであり、その形成と展開を検討することにより、タイにおいて、TLOがTMCの一部門として形成された原因や課題を解明できるのではないかと考えたからである。こうした分析により、次年度以降に予定している、タイにおけるTMC形成のもうひとつの有力組織である大学セクターの調査を通じ、「タイにおけるTMCの形成と課題」の全体像を明らかにしえるのではないか。と同時に、この課題が十分に果たされたとき、タイ以外のアセアン諸国におけるTMCの機能が明らかになり、わが国からの支援に対して、有効な提言や示唆が得られるように思われる。
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