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2007 Fiscal Year Annual Research Report

正常(赤-緑)の遺伝子アレーを持つ先天色覚異常における錐体視物質遺伝子の解析

Research Project

Project/Area Number 19614006
Research InstitutionShiga University of Medical Science

Principal Investigator

上山 久雄  Shiga University of Medical Science, 医学部, 准教授 (30127013)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 村木 早苗  滋賀医科大学, 医学部, 助教 (90335175)
Keywords先天色覚異常 / 錐体視物質 / 遺伝子変異
Research Abstract

錐体視物質遺伝子はX染色体上に「赤-緑」と並んでいるのが正常であり,不等交差により「赤のみ」「赤-赤」「緑のみ」あるいは「緑-緑」となるのが先天色覚異常の原因であるとされてきた。しかし、われわれによる日本人先天色覚異常の解析では「赤-緑」と正常に並んでいる例が559例中63例(11%)も存在した。本研究の目的は,遺伝子の並びが正常であるにもかかわらず色覚異常となっている原因をさぐることであった。上記63例中,ミスセンス変異やフレームシフト変異で説明できるのはわずか6例であり,前者については錐体視物質再構成実験を行い,当該変異の意義づけを行った。残る57例中,殆どの例(49例)は緑遺伝子のプロモーターに-71A→Cの塩基置換があった。-71Cプロモーターを作製し,ルシフェラーゼを用いたレポーターアッセイで解析したところ,同プロモーターは-71Aプロモーターの40%の活性しかないことが判明した。-71Cによって当該緑遺伝子の発現が低下していることが推測された。-71Cは-70の塩基とCGの配列を構成するのでメチル化されている可能性があった。白血球ゲノムを解析し実際にメチル化されていることを確かめたが,網膜錐体ではどうなのか,メチル化が遺伝子発現に影響するのか,などの解析は今後である。ミスセンス変異も-71Cの塩基置換も持っていなかった残る8例については,赤/緑遺伝子(約15キロ塩基対)の全塩基配列を解析した。正常色覚者30例も平行して解析し,未報告の多型を複数見出し,NCBIのSNPデータベースに登録した。色覚異常例だけで見出された変異についてはin vitroスプライシング系で解析したが,異常は見つからなかった。また,正常遺伝子のイントロンを上記のレポーターアッセイで調べたが,エンハンサー活性は検出されなかった。従って,これら8例については未だに遺伝子変異が判明していない状況である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Functional analysis of rod monochromacy-associated missense mutations in the CNGA3 subunit of the cone photoreceptor cGMP-gated channel2007

    • Author(s)
      Muraki-Oda S.
    • Journal Title

      Biochem.Biophys.R.es.Commun 362

      Pages: 88-93

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 網膜錐体cGMP依存くCNG)チャネルαサブユニットの秤体一色型色覚における変異の電気生理学的解析2007

    • Author(s)
      上幽 久雄
    • Organizer
      第30回艮本分子生物学会年会-第80回日本生化学会大会(合同大会)
    • Place of Presentation
      横浜市
    • Year and Date
      2007-12-12

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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