2007 Fiscal Year Annual Research Report
暗号ハードウェアの高精度サイドチャネル解析技術の開拓
Project/Area Number |
19650005
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
青木 孝文 Tohoku University, 大学院・・情報科学研究科, 教授 (80241529)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本間 尚文 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (00343062)
伊藤 康一 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (70400299)
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Keywords | 計算機システム / システムオンチップ / サイドチャネル解析 / VLSI設計技術 / ディジタル信号処理 |
Research Abstract |
平成19年度は,研究目的(1)に対応して以下の2項目について研究・開発を実施した. 1.位相限定相関法に基づく波形マッチング技術の開発 位相限定相関法を用いてディジタル測定機器により取得された信号波形へのマッチング技術を開発するとともに,高水準設計言語MATLABを用いて同マッチング技術を実現するプロトタイプソフトウェアを開発した.このとき,本申請者らが画像マッチング技術として開発してきた位相限定相関法の3つの基本アルゴリズム(「画像の相似変換パラメータの高精度推定アルゴリズム」,「サブピクセル画像対応点探索アルゴリズム」,「帯域制限型位相限定相関法による画像照合アルゴリズム」)を利用した.特に,画像マッチングで開発された関数フィッティングによる相関ピークの推定手法を波形マッチングに適用し,データ取得時における取り込み誤差の高精度な補正を試みた. 2.マイクロ磁界プローブを用いたサイドチャネル解析システムの構築 マイクロ磁界プローブは,従来LSIのEMI測定のために開発されたため,スペクトラムアナライザを組み合わせた使用を想定されている.一方,サイドチャネル解析では,LSI動作の時間波形を用いるため,ディジタルオシロスコープによる測定が必要となる.そこで,サイドチャネル解析にマイクロ磁界プローブを利用するため,得られるサイドチャネル情報(電圧に変換された電流値)を適切に解析用PCに送信するインタフェースソフトウェアを開発した.開発には,ディジタルオシロスコープ専用のライブラリ関数とVisual Basic言語を用いた.同ソフトウェアの想定する暗号モジュールは,日本規格協会から配布される暗号実装の標準評価プラットホームINSTAC-8/32とした.
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