2009 Fiscal Year Annual Research Report
画像解析による中央アジアの先史石刻絵画の特徴定量化
Project/Area Number |
19650058
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Research Institution | Kobe Design University |
Principal Investigator |
高木 隆司 Kobe Design University, デザイン学部, 特別教授 (80015065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥脇 純一郎 中京大学, 生命システム工学科, 教授 (30023138)
水野 慎士 愛知工業大学, 情報科学部, 講師 (20314099)
出原 立子 金沢工業大学, 情報学部, 准教授 (00299132)
柳沢 究 神戸芸術工科大学, 芸術工学研究所, 特別研究員 (60368561)
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Keywords | 中央アジア / 石刻絵画 / 岩絵 / 特徴定量化 / 画像解析 / スケルトン / 周囲長 / 文化の伝播 |
Research Abstract |
中央アジアの岩面に刻まれた絵画(石刻絵画)について、画像処理によって絵画のトポロジー的な形を記号化し、特徴を定量化する方法を、前年度までに確立した。21年度は、この方法により遺跡間の絵画の平均的な差を求めたところ、相互距離が約500km以内の遺跡間では絵画の差と相互距離に正の相関があること、500km以上離れた遺跡間ではこれらが無相関であることがわかった。この結果は、石器時代からこの程度の距離内で文化の伝播があったことを、定量的に示した点で重要である。 シルエット状の絵画について、周囲長の2乗と面積の比(絵画の複雑さを表すパラメター)を求め、記号化による定量化と比べたところ、これら2つの定量化法には互いの相関がないことがわかった。このことは、周囲長に関するパラメターがトポロジー的性質とは別の特徴を表しているので両方を採用すべきであることを意味し、絵画スタオルの定量化のより良い方法に近づいた点で重要である。 21年9月に、ポーランドで開催された国際会議(Conf.Int.Soc.Interdisciplinary Study of Symmetry)で21年度までの成果を発表し、学際的研究としての高い評価を得た。その機会に、中央アジアの遺跡を研究対象にしているポーランドの考古学研究所2箇所を尋ね、この成果について討論をおこなった。そこでも専門家の立場からの高い評価を受け、今後の協力関係を約束した。
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Research Products
(12 results)