2008 Fiscal Year Annual Research Report
2種類のプロモーターで制御可能なTRECK法(DPD-TRECK法)の開発
Project/Area Number |
19650109
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
米川 博通 Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research, 東京都臨床医学総合研究所, 参事研究員 (30142110)
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Keywords | 標的細胞ノックアウト法 / TRECK法 / CD4細胞 / CD8細胞 / 組換えBAC / BAC-トランスジェネシス / Cre / loxPシステム |
Research Abstract |
TRECK(Toxin Receptor mediated Cell Knockout)法はマウスがジフテリア毒素(DT)非感受性であることを利用し、ヒトのDT受容体(DTR)を標的細胞特異的に発現するTgマウスを作製し、DT投与によりその標的細胞だけに傷害を与える方法である。本研究では、これまでは1種類のプロモーターで規定される細胞系列に限定されていたTRECK法を2種類のプロモーターで制御可能な系に改良することを試みた。その方法として、DTR発現系とCre発現系とを利用し、細菌人工染色体(BAC)との相同組換え系(BAC Recombineering)による2種類の組換えBACを用いることにより、従来のTRECK法を改良することにした。その結果、CD4プロモーターの下流にlox配列に挟まれたカナマイシン耐性遺伝子(kana^R)-DTR cDNA、およびCD8プロモーターの下流にCre cDNAを導入した2種類のコンストラクトを得た。それらはPCR、塩基配列解析やパルスフィールド電気泳動法による解析後、マイクロインジェクション法を用いてC57BL/6J系統の前核期受精卵に導入しトランスジェニックマウス(Tg)を作製した。その結果、CD4-DTR-Tgにおいては2系統、CD8-Cre-Tgにおいては6系統のマウスを得ることができた。現在これらのTgマウスの発現解析を行い、その後ダブルTgを樹立することにより,本システムの実効性を検討する予定である。
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