2008 Fiscal Year Annual Research Report
デンドリマーを有する革新的ランガサイトたんぱく質センサの開発
Project/Area Number |
19650132
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
平尾 雅彦 Osaka University, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (80112027)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荻 博次 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 准教授 (90252626)
垂水 竜一 大阪大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (30362643)
中村 暢伴 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教 (50452404)
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Keywords | バイオセンサ / 抗原抗体反応 / 非接触測定 / 高感度化 / 共振周波数 |
Research Abstract |
現在,多くの疾患に特有のたんぱく質マーカーが次々と特定されており,血液中や尿中に漏洩したたんぱく質マーカーを検出する技術の確立により,疾患の早期の発見が見込まれている.これを可能にする高感度バイオセンサとして本研究では,圧電振動子を用いたバイオセンサを提案している. 今年度は圧電振動子表面にたんぱく質を固定化し,アンテナによって無線・無電極状態で発振するシステムを構築した.これを溶液中で使用したところ,送液速度を1000μ1/minという速度においても安定して発振することを確認した.これにより,無線・無電極バイオセンサの基盤技術が確立された. さらに,20μmの振動子を用いて,基本周波数85MHzのバイオセンサを開発した.従来の振動子センサの周波数が10MHz程度であったこと,および,周波数の自乗に感度が比例することを考えると,この高周波バイオセンサはこれまでの感度を70倍近く上回ることになる.これを用いて,肝臓がんマーカーとして注目されているグリピカン3の検出を試みたところ,1ng/m1という低濃度においても検出可能であることが判明した.これは,本研究で開発したバイオセンサが実用的な診断にいおて適用可能であることを裏付ける結果である.
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Research Products
(3 results)