2007 Fiscal Year Annual Research Report
肢体不自由者(児)の日常生活における動作およびエネルギ-消費の計測
Project/Area Number |
19650140
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
芳賀 信彦 The University of Tokyo, 医学部・附属病院, 教授 (80251263)
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Keywords | リハビリテーション / 動作解析 / 日常生活動作 |
Research Abstract |
本研究は日常生活における動作およびエネルギー消費の計測法開発を目的としている。計測対象を(1)ヒトを一まとまりの物体と考えたときの、時間に対する位置(重心位置)の変化、(2)酸素消費、心拍数の変化など、と設定し、利用できうる機器を過去の文献、カタログ等を参考にして検討の上、次の1〜5を選定した。 1.小型三次元加速度計 3軸の高精度加速度センターを内蔵した機器で、腰ベルトに固定することにより最大37日の3次元加速度変化を連続で記録し、歩行数、カロリー消費も計算することができる。 2.腕時計型スポーツメモリ 加速度センサー・ジャイロセンサーを内蔵した機器で、腕時計型。運動パターンを判別し、歩数、消費カロリーも記録することができる。 3.ランニングコンピューター 腕に本体、胸部に心拍計、靴にストライドセンサーを取り付けることにより、心拍数・速度・距離・ペース・ケイデンス・ストライド・高度を測定することができる。 4.サイクリングコンピューター 本来自転車用の機器であるが、車椅子にも装着可能である。胸部に心拍計を装着することで、スピード、心拍、傾斜角度などを測定することができる。 5.高感度GPSナビゲータ GPS(Global Positioning System、汎地球測位システム)を用い、屋外の行動を記録することができる。腰ベルトに装着可能。これらはいずれも、広い範囲での行動を記録することが可能であるが、それぞれに利点・欠点がある。平成19年度は正常者(児)を対象にこれらの機器の試用を開始した。しかし対象数がまだ少なく、当初計画していた、計測法としての有効性と妥当性の検討は次年度に行うこととした。
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