2007 Fiscal Year Annual Research Report
CineMRIを用いた仙骨部電気刺激による前立腺の形態および動態に関する研究
Project/Area Number |
19650151
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小倉 隆英 Tohoku University, 医学部, 助教 (10312688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
半田 康延 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00111790)
関 和則 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (20206618)
中川 晴夫 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (80333574)
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Keywords | 仙骨部電気刺激 / 前立腺肥大 / 前立腺部平滑筋 / ニューロモジューレーション / 膀胱容量 / αブロッカー |
Research Abstract |
平成19年度は主として健常被験者を対象として研究を行った。 仙骨部表面電気刺激ssESにて一回15分間の電気刺激を健常男性に対し与え、前立腺部尿道径をstaticなT2強調画像(T2WI:T2 weighted image)にて形態計測した。刺激15分後のMRI撮像時に刺激中に自然貯留した尿を排尿させず撮像を行ったところ、前立腺部尿道径はssES後に、膀胱容量の変化とは無関係に、約1.1倍に拡大した。また、刺激15分後のMRI撮像時に自然貯留した尿を排尿させ撮像を行った場合も前立腺部尿道径は約1.1倍に拡大した。これは、膀胱の蓄尿量に依存せず、ssESの急性的neur omodulation効果による前立腺部平滑筋組織の弛緩を示唆する結果と考えられ、前立腺肥大に伴う排尿障害をssESによって治療できる可能性が示された。 αブロッカー投与による効果とssESの効果を比較したところ、αブロッカーでは投与後約1.6倍の膀胱容量増加が認められた。一方ssESでは、15分間の刺激後に膀胱容量が約1.6倍に増加した。また前立腺部尿道径は、αブロッカー投与時に1.04倍の拡大、ssESでは1.1倍の拡大となり、ssESはαブロッカーとほぼ同等の前立腺部平滑筋組織および膀胱の弛緩効果があることがわかった。 動態および循環に関しては現在も研究を継続中である。
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Research Products
(3 results)