2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19650167
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
瀬尾 和哉 Yamagata University, 地域教育文化学部, 准教授 (60292405)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 正秀 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (40111588)
仰木 裕嗣 慶應義塾大学, 大学院・政策メディア研究科, 准教授 (90317313)
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Keywords | スキージャンプ / 映像転送システム / テイクオフ / コーチング / スキージャンプロボット / 風洞実験 |
Research Abstract |
本研究では、スキージャンプのテイクオフ映像を飛翔直後にリフト下に戻ってきたスキージャンパーとカンテ横のコーチボックスにいるコーチ間でシェアできるシステムの構築を目指している。また、テイクオフ直後の過渡的局面の非定常空気力の計測も目標にしている。本年度は、以下の成果を得た。 ・スキージャンプ即時診断システム スキージャンプ即時診断システムを構築した。具体的に説明する。 コーチボックスにおいて、アプローチから滑空に至るスキージャンパの動作を300コマ/秒で撮影した。撮影した動画はノートPCに取り込む。ノートPC上で再生された映像は、PC-ビデオコンバーターを介して、無線映像伝送装置(CARRY24-M10,アイデンビデオトロニクス)に送られる。この無線映像伝送装置は、OFDM方式のリアルタイムストリーム無線伝送システムである。大型アンテナを使用すると1,000m以上の伝送が可能で、リフト下のジャンパも見ることができる。 ・スキージャンプロボットを使用した動的流体力の測定 スキージャンプロボットを製作し、テイクオフ直後の前傾を深め、かつV字を開く過渡過程を模擬した風洞実験を行った。ロボットの剛性不足により、時間変動データが激しく振動し、現時点で確定的な結論を得ることはできないが、以下の通りにまとめておく。 (1) テイクオフ直後の過渡過程において、前傾開始から完了に至る時間の6割程度で,揚力はピークを迎える。この揚力のピーク値は,滑空時の静的揚力の値よりも大きい。 (2) テイクオフ直後の過渡過程において,前傾角速度が遅い場合は,揚力の時間変動と抗力の時間変動に位相差が生じる.揚力変化は前傾開始直後から始まるが,抗力変化は遅れる。 (3) 前傾角速度が速い場合は、前傾開始直後から揚力も抗力も変化を始める。
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Research Products
(6 results)