2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19650178
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
内田 直 Waseda University, スポーツ科学学術院, 教授 (00261181)
|
Keywords | 身体運動 / 睡眠 / 脳機能 / 生体リズム |
Research Abstract |
本年度は、一つは光とメラトニンを用いて、サーカディアンリズムの位相の変化を見る実験を行った。脳機能は、サーカディアンリズムにも影響を受けておりこれらをコントロールすることによって、睡眠位相をより自然な形でシフトし、睡眠と脳機能の関連についてのデータとする。実験では、6名の若年健常男子被験者を対象に、直腸プローブを用いた深部体温計を用いて、3日間にわたって深部体温を経時的に携帯型体温ロガーを用いて計測し、測定値をメモリーに記録した。その間、夕方にメラトニン0.5mgを17時、16時、15時という風に、毎日1時間ずつ時間を早めて投与した。明け方に高照度光(約10000ルクス)の照射を、午前7時、6時、5時とずらして行った。体温のカーブは、コサイン最小二乗法を用いて回帰し、最低点の位相を調べた。 その結果、3日間で的3時間のサーカディアンリズムの変動が見られた。運動機能についても同時に計測したが、非常に明らかな運動機能のサーカディアンリズムの変化は見られなかった。この原因としては、運動の繰り返しによる疲労の影響、繰り返し測定による練習効果など、時間生物学的影響以外の効果が入っているもの考えられた。 来年度は、この点を工夫した研究を行う。また、測定項目を検討し、あらかじめ十分な諌習を行い、練習効果を除外するなどの工夫を行う。更には、ポリグラフを行う設備が整ったので、ポリグラフによる研究を行う。これによって、サーカディアンリズムをずらしてもずらす前と同様の睡眠の質を確保することができるかどうかについて明らかにできる。
|