2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19650178
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
内田 直 Waseda University, スポーツ科学学術院, 教授 (00261181)
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Keywords | 身体運動 / 睡眠 / 脳機能 / 生体リズム |
Research Abstract |
本年度は、一つは光とメラトニンを用いて、サーカディアンリズムの位相変化を見る実験を引き続き行った。脳機能は、サーカディアンリズムにも影響を受けておりこれらをコントロールすることによって、睡眠位相をより自然な形でシフトし、睡眠と脳機能の関連についてのデータとする。さらに、本年度は時計遺伝子の計測を行った。時計遺伝子は、毛根(髭)の細胞から測定する。現在解析中である。 もう一つの研究として、朝行う身体運動が前頭葉機能に与える影響についても実験を行った。健康な男子大学生10名を対象とした。被験者は、運動条件(60%VO2maxの自転車こぎを35分間、視覚的認知課題)と安静条件(運動なし、視覚的認知課題のみ)を行った。結果として30分間の中強度有酸素運動は認知機能に一過性の影響を与えること、また、運動の効果は持続しないことが明らかになった。血中乳酸値、血糖値、体温、心拍、VAS(眠気・疲労)において運動条件と安静条件の間で有意な差がみられた。視覚的認知課題についてはColor word stroop testの課題遂行時間と正解時反応時間に、両条件とも有意な短縮がみられた(p
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