2007 Fiscal Year Annual Research Report
白血球機能解析を応用した生体のストレス応答と筋損傷のメカニズムの解明
Project/Area Number |
19650180
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
鈴木 克彦 Waseda University, 人間科学学術院, 講師 (80344597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥津 光晴 早稲田大学, 生命医療工学研究所, 客員講師(非常勤扱い) (80409755)
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Keywords | 白血球 / 活性酸素 / ストレス / 運動 / 筋損傷 |
Research Abstract |
白血球機能の解析法として、微量全血を用いて機器分析できる測定法を比較検討した。まず呈色反応を応用したNitroblue Tetrazolium還元法では、吸光度計を用いて定量を試みたが、赤血球の混入等により再現性に問題があり、全血での測定には限界があると判断した。フローサイトメーターによる貧食能・活性酸素産生能の測定では、機器の操作や条件設定、試薬の調整が複雑であり、S/N比に問題があったため、以上の測定系は本研究のストレス解析に応用することを断念した。一方、ルミノール依存性化学発光法では、S/N比が良好で定量的な検出ができ、また血漿中に放出されるミエロペルオキシダーゼ等の脱顆粒物質の測定も良好な再現性が得られた。そこで、これらを用いて種々の運動負荷をモデルとしてストレス応答・筋損傷評価の検討を進めた。まず運動処方レベルの負荷(最大酸素摂取量の50%強度で60分間の自転車こぎ)では、白血球機能に変化は認められず、カテコールアミン、成長ホルモン等のストレスホルモンは上昇したが、筋損傷マーカーのミオグロビンや各種サイトカインに上昇は認められなかった。よりストレスの強い運動負荷として、次に筋損傷を惹起する伸張性運動のカーフレーズ負荷で検討したところ、ストレスホルモン・筋損傷マーカーは顕著に上昇したが、好中球機能に変動はみられなかった。現在、長時間の持久性運動の影響について検討を進めており、白血球機能がストレス応答・筋損傷に関与するか否かについて解析を進めている。
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Research Products
(1 results)