2008 Fiscal Year Annual Research Report
動脈硬化予防に用いる健康学習教材としての血管内皮細胞機能検査の有効性の検証
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19650184
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
大野 佳子 Kagoshima University, 医学部, 講師 (20347107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 征郎 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (20082282)
橋口 照人 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (70250917)
前之園 隆一 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 臨床検査技師 (40464474)
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Keywords | endothelial cell / health education / motivation / lifestyle / smoking |
Research Abstract |
我々は,動脈硬化予防研究の一環として,禁煙外来において禁煙の健康教育を実施したところ,国外論文において禁煙成功率10〜20%に比べ,1年間で75%という高い禁煙成功率を修めた。 一方で,血管内皮細胞機能(Endothelial cell function ECF)の多様性を駆血後血管拡張反応(Reactive Hyperemia Peripheral Arterial Tonometry RH-PAT)の解析により評価した結果,自覚的疲労がRH-PATに対するECFの応答性に大きく影響する因子であることを発見した。これまでの海外の研究では血管内皮細胞機能の決定要因は加齢,性差,喫煙,食事等のライフスタイル,血圧,脈波速度(PWV)等であったが、今回の我々の研究では血管内皮細胞機能(ECF)に影響する要因として,『自覚的疲労感』という結果を得た。 これらをさらに分析すると、生活上の自覚的負荷が強い影響を与えていることが判明した。 また、本研究の一環として、動脈硬化予防のために運動習慣を実行・継続している人々の特性およびそれを実現する促進要因について解析した。その結果,対象者の特性として病気の有無に関わらず自覚的健康観が良好で,禁煙等他の生活習慣の改善がみられた。運動の促進要因は,施設の立地条件や交通アクセスのよさ等で,運動継続期間に影響を及ぼす要因として自覚的健康観,家族の重病度,施設満足度等があった。また,継続期間によって運動継続要因の方向性が異なっていた。
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