2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19650202
|
Research Institution | Shikoku University |
Principal Investigator |
中岡 泰子 Shikoku University, 生活科学部, 准教授 (80248319)
|
Keywords | 親子関係 / 支援構造 |
Research Abstract |
平成20年度からは、親の子どもに対する支援構造に関する調査結果を踏まえて、実践的なインターネットを利用した親子の行動パターン診断プログラムを開発している。インターネットを媒体とした子育て支援の事例としては、これまで子育て相談のホームページなどで、取り組みがなされてきた。しかし、それらはあくまで一方的に親の立場から状況説明する相談者と専門家の間で行われる二次的な状況再現による相談であり、実際に家庭で演じられている親子間のコミュニケーションの状況が正確に伝達されているとは言い難い。一方、本研究で提案するものは、実際に日常的に行われている親の役割をシナリオの中で演じさせるという直接的なアプローチを用いることで、自分でも気づいていない子どもとの間に形成されているコミュニケーションパターンを再現させることができ、客観的な状況再現と分析を可能にする。また、閲覧者が選択肢から行動を選択することで、インタラクティブにシナリオが進行し、ゲーム感覚で取り組むことができる。そのため、閲覧者の分析されているという意識や身構えが除外され、より自然な日常的な振る舞いを再現させることができるため、事実に基づいたより適切な分析とアドバイスが可能になると考えられる。平成20年度は、親がネット上で操作した結果をWebサーバ上のデータベースに蓄積するプログラムを作成し、続いてシナリオ展開で次々に表示される生活シーンの作成に取り組んだ。
|
Research Products
(1 results)