2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19650203
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Research Institution | Fukuoka College of Health Sciences |
Principal Investigator |
緒方 稔泰 Fukuoka College of Health Sciences, 歯科衛生学科, 教授 (40140876)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 憲章 福岡医療短期大学, 歯科衛生学科, 教授 (70185932)
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Keywords | 歯石 / 義歯洗浄剤 / 電気分解水 |
Research Abstract |
本研究は一般家庭,介護老人保健施設や特別養護老人ホームなどの口腔介護の現場において,使いやすく,身体,環境に優しく安全で,かつ歯石を除去する洗浄効果の高い義歯洗浄剤の開発を試みるものである.従来の薬剤成分の反応による洗浄作用も考慮した上でさらに,電解処理によって自然水に毛細管現象を与え,浸透洗浄を行うようにした電気分解水の使用も計画している. そこで平成19年度は,歯石および現在市販されている各種義歯洗浄剤の各組成成分の分析を行った。 1.EPMAにより,実際に使用中の義歯に付着した歯石の構成元素の分析と分散状態を調べた. 歯石を構成する成分は,約90%がリン酸カルシウム,炭酸カルシウム,リン酸マグネシウムであった. 2.走査型電子顕微鏡によるSEM像による歯石の表面観察を行った. 歯石の表面は採取の方法によって異なるようであるが,結晶状または粗造を呈している. 3.市販の義歯洗浄剤のうち,歯石除去用の義歯洗浄剤3種類,色素除去用の義歯洗浄剤1種類,日常家庭で使用されている代表的な義歯洗浄剤3種類の合計7種類の組成成分分析およびpH測定を行ったが,歯石除去用のものは全てがpH約1強酸性,色素除去用はpH約10〜12アルカリ性を示した. 平成20年度はこれらのデータを基に更に進行させながら,以下の内容について分析検討を行い,義歯洗浄剤の試作・検討して,研究発表を行う. 1.市販の義歯洗浄剤による歯石の溶解除去効果を検討する. 2.電気分解水(イオン水)を使用し,さらに歯石を溶解する成分および方法を検討する. 3.新たに歯石を溶解する義歯洗浄剤を試作し,検討を行う.
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