2007 Fiscal Year Annual Research Report
腎疾患・小児糖尿病児童に対する学校・保育所給食の整備と施設内食教育に関する研究
Project/Area Number |
19650207
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Research Institution | Kobe Women's University |
Principal Investigator |
近藤 誓子 Kobe Women's University, 家政学部, 講師 (70360261)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増澤 康男 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (30119622)
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Keywords | 社会医学 / 教育学 / 栄養学 / 給食 / 慢性疾患 |
Research Abstract |
神戸市内の保育所・保育園を対象に,食事管理を必要とする子どもたちの給食にどのような工夫と配慮がなされているのかについて調査し,具体的事例をまとめた。各保育所・保育園では,日本学校保健会が発行している「食物アレルギーによる学校対応マニュアル」に基づき,細やかな対応をしていることが明らかとなった。 「第6回日本栄養改善学会近畿支部学術総会」にて学会発表を行った(2007年12月9日)。 現状では保護者からの要望はあるが,対応できていない事柄や,個別対応に心がけたいが人員不足などにより,充分な対応が出来ていないと感じる面があることがわかった。今後食事管理を必要とする児童数が増加し,食事管理の内容が複雑化することが予測されるが,対応の方法を現状維持させるだけでは児童の健康管理は望めない。それらを解消するためには,現在重要とされている,施設内あるいは保護者とのコミュニケーション以外に,他施設とのネットワーク構築の必要性を感じた。栄養管理を中心とした献立作成も,個々の施設では工夫がなされており,調査回答を集計すると相当数に及ぶが,その内容に不足と感じている施設がほとんどであった。これも他施設とのコミュニケーションを密にすることで改善可能であると考えられる。さらに,対象児童以外の児童や保護者に対して理解を求める食教育の必要性も感じられた。現在は,児童に対して給食時間などを利用して食教育が進められていることが明らかになったが,保護者を対象にした働きかけは充分ではない。 現在,研究協力者である病院管理栄養士を含め,疾患を持つ児童の保護者からの具体的要望を調査中である。これにより,給食施設,保護者の両者からの内容を比較検討し,望まれる給食体制の整備と食教育の推進の基礎とする。 「第15回国際栄養士会議」にて学会発表の予定である(2008年9月8〜11日)。
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Research Products
(1 results)