2008 Fiscal Year Annual Research Report
数学問題の理解に及ぼすコンピュータの影響についての研究
Project/Area Number |
19650233
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
瀬沼 花子 National Institute for Educational Policy Research, 教育課程研究センター基礎研究部, 総括研究官 (30165732)
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Keywords | 数学教育 / PISA / コンピュータ提示 / 数学問題の理解 / 学力調査 |
Research Abstract |
1. 中・高等学校段階の数学テストにおけるコンピュータ利用の問題の可能性とその影響を検討するために、研究代表者及び研究協力者で、平成21年度高等学校数学入試問題、及び、日本数学検定協会の問題について情報を共有した。コンピュータ図形描画ソフトであるCabri II、GRAPESを活用し、筆記試験の場合とコンピュータ利用が可能な場合とで問題提示や生徒の解答にどのような利点や問題点があるか、及び、それらのテスト問題の特徴を検討した。 2. 中・高等学校段階の数学授業におけるコンピュータ利用の問題の可能性とその影響を検討するために、研究協力者がこれまで数学授業で行ってきたコンピュータやグラフ電卓等テクノロジーの活用事例(関数、図形、代数領域)の報告を行い、黒板や教科書だけを用いて授業を行った場合とコンピュータ等テクノロジーを利用した場合とで、生徒の数学問題の理解にどのような違いがあるかを検討した。 3. “Feasibility Study for the PISA ICT Literacy Assessment"(OECD、2003)をもとに、OECD PISA調査におけるICTの利用の枠組みとその方法、問題点などの国際的な動向についてまとめた。 4. 日本数学教育学会全国大会(平成20年8月、福島大会)等に参加し、数学問題理解に関する資料の収集を行った。
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