2007 Fiscal Year Annual Research Report
大学生の授業外議論を支援するテーブル型情報スタンドの研究
Project/Area Number |
19650236
|
Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
鈴木 栄幸 Ibaraki University, 人文学部, 教授 (20323199)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 淳 筑波大学, システム情報工学研究科, 講師 (80345157)
加藤 浩 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (80332146)
舟生 日出男 広島大学, 工学研究科, 准教授 (20344830)
望月 俊男 東京大学, 大学総合教育研究センター, 客員准教授 (50379468)
葛岡 英明 筑波大学, システム情報工学研究科, 教授 (10241796)
|
Keywords | 授業外議論 / 協同学習 / アウェアネス支授 / 授業評価技法 |
Research Abstract |
大学生の授業外議論を支援する手法を確立するため、今年度の次のことをおこなった。第一に、大学生が、どのように採業内容について会話するのかについて聞き取り調査をおこなった。その結果、試験前やレポート提出前などを除いて、授業内容を話題にすることはあまりない現状が明らかになった。第二に、授業の内容について授業外に議論することを支援する手法の一つの方向性として、授業で印象に残った部分を記録し、その結果を、教室外で呈示することを検討した。そのために、学生が、授業中に、「面白い」「なるほど」と思ったポイントで押すことで、その情報が時系列的に記録される「納得状態記録システム」を試作し、実際の授業において検証をおこなった。今後の課題として、この情報をどのように利用して、授業情報を提示するかを考える必要がある。第三に、もう一つの可能性として、実験や実習、協同調査型授業において、教室内の作業をおえて、自宅に戻ってきた時に、他の学習者の作業状況をアウェアネス情報として示し、そこから、必要であればネットワークを介して同期、非同期のコミュニケーションが取れるようなテーブル型インタフェースを検討した。具体的には、学生の実験ノートにIDタグを貼ったり、また、協同作業のためのファイルを共通サーバー上におくことで、誰が、どのような作業をしているかをトラック可能にしておき、その状況を人形型のアウェアネス情報呈示デバイスと作業テーブル上に表示するようなシステムコンセプトを立案した。来年度、簡単な試作品を開発し、効果検証をおこなう予定である。
|
Research Products
(2 results)