2007 Fiscal Year Annual Research Report
歯科医療専門職大学教育へのPBLテュートリアル教育の導入と展開
Project/Area Number |
19650238
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
杉本 久美子 Tokyo Medical and Dental University, 歯学部, 教授 (10133109)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 圭子 東京医科歯科大学, 歯学部, 准教授 (70270915)
近藤 圭子 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (20282759)
吉田 直美 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (50282760)
|
Keywords | 歯科衛生士教育 / PBLテュートリアル / 学生評価 / 学生テューター |
Research Abstract |
PBLテュートリアル教育(PBL)歯科衛生士教育における有用性を検討するために、平成17年度より、本学で導入実施しているPBLについて、学生へのアンケート調査を実施した。加えて、PBLセッション毎に、テューター間で学生の様子や問題点・改善点を話し合いを行った。調査の結果、各学年ともに、多くの学生が、PBLの意義を認め、傾聴態度や他人への配慮ができるようになったと回答した。1年生では、高校での講義スタイルと大きく異なる本教育法により、問題点を抽出し、自発的に学んでいくことを知り、学習意欲が向上したとの回答が得られた。また、1年生と3年生では、PBLが楽しく、今後も継続した方がよいとするものが60%を超えたのに対し、2年生では、そう思うとした者が35%以下であった。2年生では、テューターの対応が不統一であることへの不満や、自学自習の時間が確保できないなどの問題点が挙げられていたことから、カリキュラムが特に過密な時期であることを考慮すると、PBLそのものに否定的というわげではなく、テューターの質や実施時期・時間割の問題が主要な要因と考えられた。したがって、PBLに対する学生の肯定感を高め、PBLをより効果的にするためには、テューターの対応の改善、PBLの実施回数・時間などのカリキュラムの工夫が必要であることが示唆された。 本学科のように小規模な学科では、テューター教員数を満たすだけで精一杯であり、質までは問えないという問題がある。他学科教員の協力を得るという方法もあるが、それが難しい場合の対応として、学生テューターの活用が考えられる。そこで、本学科では、最上級生テューターの導入を行い、テューター学生およびセッション参加学生からアンケート調査を行った。その結果、参加学生からは、テューターの対応への評価が高く、雰囲気が良く、討論をやりやすかったなどの意見が出され、継続を求める声が多かった。一方、テューター学生からは有意義な経験になった、もっと経験したいなどの回答が多く得られた。
|
Research Products
(5 results)