2007 Fiscal Year Annual Research Report
ドキュメンタリー映像制作の協調学習を支援する学習ツール「ビデオチップ」の研究開発
Project/Area Number |
19650244
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Research Institution | Chiba University of Commerce |
Principal Investigator |
星田 昌紀 Chiba University of Commerce, 政策情報学部, 准教授 (20327175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 浩 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (80332146)
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Keywords | 映像制作学習 / 映像編集学習 / 可視化 / 俯瞰 / 試行錯誤 / 他者との思考の共有 / メタ認知 / リフレクション |
Research Abstract |
映像の編集能力を学習するためのビデオチップと呼ばれる映像断片をPCの画面上に可視化し簡便につなぎ合わせる「ビデオチップ学習ツール」プロトタイプ版を開発した。本ツールはただ独習に使用できるだけでなく、複数の人数で可視化して試行錯誤することも可能なため、協調学習の促進にも役立つ。 1)ビデオチップ学習ツールのプロトタイプ版の開発と評価 以下の点に重点をおき開発と確認を行った。 ・静止画付きアイコンで表される「ビデオチップ」をボード上に配置しながら、自分の案を検討できる「思考の可視化」と「思考の俯瞰性」。この機能によって、今まで実行不可能だった、自分の編集アイデアを、自分で簡単に振り返ることが可能になり、また、他者も自分の思考を把握しやすくなる。 ・ビデオチップの順序決定を、アイコンを結ぶ矢印によって行える「結線の簡便性」。 ・この順序をアイコンの変更によって変化させられる「試行錯誤の簡便性」。 ・複数の編集経路(ビデオチップ群の再生順)を比較できる「再生比較の簡便性」。 2)ビデオチップ学習ツールを使った学習の実験と評価 開発中のプロトタイプ版は、適宜被験者約40名の操作性評価を行った。被験者にヒアリングを行い、この分析より、ビデオチップ学習ツール・プロトタイプ版の優れた点および課題を明らかにした。プロトタイピングは段階的に行えるようにネット対応のスクリプト言語で開発し、決定した仕様を途中で改善できるように開発を行った。 3)国際会議 ED-MEDIA2007(査読有り、カナダ・バンクーバ)での発表 ほか 上記、ビデオチップ学習ツールの研究結果を、メディア教育に関する大規模国際会議ED-MEDIA2007(2007年6月)に投稿し査読通過し、口頭でもデモ発表した。反響は大きく、全く新しいタイプの映像制作学習ツールとしての評価を得た。また日本教育工学会でも、口頭発表を行った。
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Research Products
(2 results)