2008 Fiscal Year Annual Research Report
コースマネージメントシステムと携帯情報端末を用いた授業支援システムの開発と評価
Project/Area Number |
19650247
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
安藤 裕明 Kinjo Gakuin University, 薬学部, 教授 (40148317)
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Keywords | Moodle / コースマネージメントシステム / 携帯情報端 / 薬学教育 / Windows Mobile / オープンソース / 無線LAN / 双方向授業 |
Research Abstract |
学内ネットワークとオープンソースのコースマネージメントシステムであるMoodleおよび最近,注目を集めている無線LAN対応の携帯情報端末(PDA)あるいはスマートフォン(高機能携帯電話)を組み合わせて活用する仕組みを構築し,通常の講義室を用いた授業に双方向性を持たせること,およびその教育改善効果の検証が,本研究の目的である。 金城学院大学では,同大学マルチメディアセンターが中心となってMoodleを全学的に導入している。また,同大学・薬学部の学生は全員がWindows Mobileを搭載した携帯情報端末(PDA)またはスマートフォンを所有し,実習や定期試験に活用している。これらの環境を用いて本研究を実施している。平成20年度は,PDAや携帯電話での利用を前提としたミニテスト問題(主に薬理学分野)の仕様の検討と登録・データベース化を行った。また,PDAや携帯電話用に作成した実験用Moodleサーバを利用し,一般的な教室にて学生に使用させ,その使用感をアンケート調査した。その結果,無線LANシステムを用いた接続では,50台以上の学生のPDAが同時に接続し,Moodleを利用できる状態となることを確認した。しかし,一部のPDAは接続までにかなり時間を要した。一部に接続できないPDAも存在し,安定性に欠ける結果となった。また,現状のシステムは,一般教員にとって,教室への装置の持ち込みおよびセッティングが利用のネックになるという問題点が明らかになった。アンケートを分析したところ,学生は,画面表示や操作時のレスポンス等に関して満足度が低いことがわかり,システムを改善すべきポイントを確認することができた。
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Research Products
(1 results)