2007 Fiscal Year Annual Research Report
博物館に特化したゲームの学習効果-3Dシミュレーションと融合した展示手法の開発-
Project/Area Number |
19650250
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | National Institute of Multimedia Education |
Principal Investigator |
近藤 智嗣 National Institute of Multimedia Education, 研究開発部, 准教授 (70280550)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有田 寛之 独立行政法人国立科学博物館, 学習課, 専門職員 (70342938)
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Keywords | ヒューマンインタフェース / ゲーム / 3D / シミュレーション |
Research Abstract |
本研究は,博物館における新しい展示手法として,展示空間と展示物に3Dシミュレーションゲームを融合させ,効果的な学習環境を提案するものである。この目的のためには,博物館内を無線LANでネットワーク化し,学習者は携帯端末を携帯して移動しながら展示資料を観察することになる.携帯端末ではインタラクティブなゲーム環境で学習できるシステムが必要になる.当該年度では,このシステムの基盤として,データベースサーバーに無線LANを経由して携帯型ゲーム機からアクセスできるシステムのプロトタイプを開発した.このシステムでは,クイズの出題・正答が配信される.また,複数の利用者が同時に参加することができ,他の利用者の現在の状態を携帯端末からも確認することができる.さらに,携帯型ゲーム機の画面にQRコードを表示し,展示室内のPCから個人認証できるシステムを構築した.さらに,このシステムとは別に,展示資料と3Dシミュレーションを合成するシステムとしてはミクストリアリティ技術を用い,オーサリングツールの開発と評価,および,恐竜の皮膚のぬり絵から3DCGに生体復元して表示するシステムを用いた評価実験を同志社大学において行った.ゲームのシナリオについては,「進化」をテーマとすることにし,今後,専門の研究者の監修のもとでシナリオを作成し,展示資料である化石骨格標本を生体復元した3Dモデルやアニメーションなどの素材を作成して,ゲームを開発し,2008年秋期をめどに実証実験を行う計画である.
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Research Products
(2 results)