2007 Fiscal Year Annual Research Report
ライフサイクル思考に基づいた社会資本の環性能評価手法の再構成
Project/Area Number |
19651016
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
林 良嗣 Nagoya University, 大学院・環境学研究科, 教授 (00133091)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 博和 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 准教授 (90293646)
つる巻 峰夫 和歌山工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (40413819)
加河 茂美 九州大学, 大学院・経済学研究院, 准教授 (20353534)
村野 昭人 東洋大学, 工学部, 講師 (40356035)
田畑 智博 産業技術総合研究所, ライフサイクルアセスメント研究センター, 特別研究員 (40402482)
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Keywords | LCA / 環境効率 / 循環型社会 / 都市・地域システム / リスク管理 |
Research Abstract |
ライフサイクル思考に基づく環境評価手法の開発に向け、以下に示すように、社会基盤整備プロジェクトのLCAにおける問題点を抽出し、各システムへの具体的な適用を試みた。 1.既往手法の整理と課題の抽出:社会システム(都市・社会資本・交通)へのLCA適用における課題を、分析における制約条件の違いや求められるアウトプットの違いといった製品LCA(ISO-LCA)との違いに着目して整理し、Social/Dynamic LCA概念の具体化(空間/時間境界の設定)に集約されることを示した。 2.持続可能な都市・地域システム評価への適用:(1)都市内の建築物・インフラ、その上で行われる諸活動に伴い生じる環境負荷をLCA的に推計するモデルシステムを構築し、都市空間構造と環境負荷発生量との関係分析を詳細な空間単位で行うことを可能とした。(2)社会基盤整備プロジェクトの代表例として、道路・都市間高速交通システムのLCAを実施し、需要量の設定が結果に影響を与える構造を定量的に明らかにした。(3)都市を構成する具体的要素として木質構造物を取り上げ、炭素固定/吸収効果や時間バウンダリといった条件設定の違いによりライフサイクル評価結果に与える影響について分析した。 3.循環型社会構築に向けた再資源化システム評価への適用:(1)リン資源回収とCO_2削減可能量を概算で把握したところ、現状の排水処理システムでも、CO_2排出量を削減しながら、リン資源の循環利用が可能であることを明らかにした。(2)地域間廃棄物産業連関分析の既存研究についてレビューし、今後の応用可能性について展望を整理した。(3)一般廃棄物処理施策を対象にライフサイクルシミュレーションによる評価手法を開発し、維持・更新に係るコスト、環境負荷の推定モデルを提案した。
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Research Products
(31 results)
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[Presentation] Examining the Environmental Soundness of Growth of Consumption and Technology in Japan2007
Author(s)
Nansai, K., Kagawa, S., Suh, S., Fujii, S., Hashimoto, S. and Moriguchi, Y.
Organizer
International Society of Industrial Ecology Conference 2007
Place of Presentation
University of Toronto, Canada
Year and Date
2007-06-17
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