2008 Fiscal Year Annual Research Report
放射線合成による二元系貴金属複合ナノ粒子の内部構造制御と触媒機能
Project/Area Number |
19651042
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山本 孝夫 Osaka University, 大学院・工学研究科, 教授 (00174798)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清野 智史 大阪大学, 大学院・工学研究科, 講師 (90432517)
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Keywords | 放射線 / ナノ粒子 / 貴金属 / 触媒 / XAFS |
Research Abstract |
・複合ナノ粒子の合成 電子線照射によるPtRu@C、PtCu@γ-Fe_2O_3、PtNi@γ-Fe_2O_3、PdAu@Cの各系において実験的研究を展開した。照射合成時のpHおよび、クエン酸などの錯化剤の添加などの液性の効果についてデータを蓄積した。 ・複合ナノ粒子の内部構造の解析 得られた複合ナノ粒子をX線回折、電子顕微鏡、ICP化学分析などの手法で材料評価した。また、X線吸収スペクトルをSPring8とPF(高エネルギー加速器研究機構物質構造研究所)の共同利用によって測定し、EXAFS解析により二種の金属原子の混合状況を評価した。 ・触媒活性の測定 PtRu@Cの触媒材料を電極触媒として、直接メタノール酸化電極活性をLSV(linear sweep voltanmetry)法で評価した。PdAu@Cの触媒材料を電極触媒として、直接ギ酸化電極活性を同様にLSV法で評価した。PtCu@γ-Fe_2O_3、PtNi@γ-Fe_2O_3触媒材料の大気中残存一酸化炭素の酸化活性をガスクロで測定評価した。 以上のデータを照合して考察し、粒径が2nm程度の粒子では貴金属と異種金属の原子が隣接し表面に露出している状況が活性を高める、という仮説が実験的に検証されつつある。
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