2007 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーク組織における中核企業の行動パターンの解析
Project/Area Number |
19651071
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
坂本 眞人 University of Miyazaki, 工学部, 准教授 (50196101)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 弘 宇部工業高等専門学校, 経営情報学科, 講師 (50336070)
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Keywords | 経営工学 / ネットワーク組織 |
Research Abstract |
平成19年4月から6月まで、伊藤孝夫が他の分担者坂本眞人と木村弘と研究計画の全体について相談し、アンケート調査とマツダ企業グループの企業間取引データや持ち株データの収集と整理を実施した。フリーマンモデルを始め、直径と半径などのグラフ理論の中心性指標(Centrality index)を用いて、マツダグループの実態解明に取り組んだ。その結果、個別年度の取引と持株におけるマツダグループの中心状況を解明するとともに、企業間の影響関係を明らかにすることができた。(業績2、3、4等を参照)また、関西洋光会など一部ののグループに限定して、これらの企業のカオス的振る舞いを調査し、企業業績との関係を分析した。(業績5等を参照)つまり、企業間関係と企業の行動パターンを解明することに成功した。 この一年間、研究目的の(1)企業間の取引関係、資本関係、および人的関係・情報の流れの量的把握、(2)中心度状況、直径と半径および階層数などのネットワーク組織の構造の解明、および(3)中核企業の行動パターンの解析の一部を完成しました。来年度は、引き続き(3)の中核企業の行動パターンを解析しながら、(4)ネットワーク組織における中核企業の行動パターンの時系列的傾向の把握(期間を25年とする)と(5)中核企業の行動パターンと経営業績との関連の解明を取り上げ、ネットワーク組織における中核企業の行動パターンを明らかにする。 これらの研究成果を基に、企業の経営戦略と意思決定の関係を分析することができ、さらに、来年度の時系列的分析手法を用いて、企業の長期発展戦略の全貌を明らかにし、企業経営の新たな理論モデルを構築できると期待できる。
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[Journal Article] Influence Analysis in the Keiretsu of Mazda2007
Author(s)
Hiroshi Kimura, Takao Ito, Kevin Voges, Katia Paserni, Makoto Sakamoto, and Masatoshi Kataoka
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Journal Title
Proceedings of the 2007 Information Resources Management Association, International Conference, Managing Worldwide Operations and Communications with Information Technology, May 19-23, 2007, Vancouver, Canada
Pages: 892-897
Peer Reviewed
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