2007 Fiscal Year Annual Research Report
「共生日本語」教育構築の試み-「共生日本語」による教室実践モデル開発
Project/Area Number |
19652049
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
細川 英雄 Waseda University, 大学院・日本語教育研究科, 教授 (80103604)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩谷 奈緒子 早稲田大学, 日語教育研究センター, 客員講師 (10409766)
三代 純平 早稲田大学, 日語教育研究センター, 助手 (80449347)
|
Keywords | 共生日本語 / クレオール / 言語文化教育 / 日本語学習者 / 実践研究 / 言語意識 / 実践モデル / 総合活動型日本語教育 |
Research Abstract |
本研究の目的は、以上の四点に集約されている。 (1)「共生日本語」の理論的精緻化/(2)クレオール語圏の言語教育実態の調査(3)日本語学習者の言語意識の調査/(4)「共生日本語」実践モデルの開発 (1)に関して、「共生日本語」の理論確立のための研究プロジェクトを、言語文化教育研究会の名称にて毎月継続開催し、「共生日本語」をめぐる理論的研究を行った。この経緯については、ホームページにて議事録等を公開し、さらに、文献調査等は、データベース化し、共有化できるようにした。また、研究会のホームページ、プログを作成し、研究会の議論を情報として発信するシステムを作成し、本研究活動の母体として、さまざまな発信を行いつつ、インターネット上で稼動を始めた(URL参照)。(2)(3)に関して、実態調査としては、韓国における学習者調査およびフランスにおけるクレオール研究等の実態調査も行った。とくに研究代表者が、9月より交換研究により渡仏したため、この機会を利用して、さまざまな言語教育関係者と交渉を持ち、研究発表の形で公開した(一部は、ホームページ上にデータ等を掲載)。あわせて、(4)に関して、「共生日本語」を一つの理念とした実践モデルの開発のために、初級段階からの学習者を交えた実践クラスを設計し、ビデオカメラ、ICレコーダーによる録音により、基礎資料を作成した。現在、順次その設計をインターネット上で公開するための準備を進めている(URL参照)。平成20年度は、とくに(4)に関する研究を推し進め、「共生日本語」をめぐる教室活動の実際について、その実践モデルの開発をめざす。
|
Research Products
(8 results)