2008 Fiscal Year Annual Research Report
日本人のためのアラビア語教授法の開発-アラブ文化要素の効果的活用-
Project/Area Number |
19652060
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Research Institution | Kyoto Notre Dame University |
Principal Investigator |
鷲見 朗子 Kyoto Notre Dame University, 人間文化学部, 准教授 (20340466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橘堂 弘文 京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 教授 (80259613)
鷲見 克典 名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (70242906)
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Keywords | 教育学 / 外国語 / アラビア語 / 教授法 / 学習理論 |
Research Abstract |
研究成果は、1.海外のアラビア語教育機関でのインタビュー調査、2.海外アラビア語授業の分析、3.日本での自由記述式アンケートの実施と結果分析、4.日本での質問紙調査の実施と結果分析、5.文献と教材の収集およびその分析と考察、を行ったことで、詳細は次のとおりである。 1. については、エジプトで語学学校に通う日本人アラビア語学習者に、クウェイトにおいてクウェイト大学言語センターアラビア語科の日本人アラビア語学習者にあらたにインタビュー調査を行った。いずれの調査も動機づけとアラブ文化要素についての質問項目が中心になっており、アラビア語教育においてアラブ文化要素の果たす役割が大きいことが再検証された。 2. では、19年度にチュニジアのブルギバ近代言語研究所アラビア語科において撮影した授業ビデオのテープ起こしと日本語訳を行い、英語教授法の授業分析の手法を用いながら、分析項目の検討を行った。 3. については、日本のアラビア語を学習する大学生計79名にアラビア語学習のきっかけと志向に関する自由回答式の調査を行った。きっかけ、志向ともにアラブ文化要素への興味が作用しており、アラビア語学習者の動機づけを高めていることが明らかになった。 4. に関しては、日本でアラビア語の授業を提供する16の大学のアラビア語学習者を対象にアンケート調査を実施した。これらの学習者はアラビア語専攻の学生とアラビア語を専攻しない学生を含む。質問項目は、アラブ文化興味、動機づけ、志向、習得希望スキル・知識、習得困難度などから構成されている。結果の一部の分析・考察を行った。 5. において、アラビア語教授法においては特にアラブ文化要素について、外国語教授法においては主に動機づけと授業分析についての文献を収集・精読し、上の1〜4の調査の分析と考察に活用した。海外のアラビア語機関で入手した教材も各調査において参照を行った。
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Research Products
(7 results)