2007 Fiscal Year Annual Research Report
企業間の共同開発の促進策に関する研究-大阪モデルの可能性を探る-
Project/Area Number |
19653032
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
高橋 信弘 Osaka City University, 大学院・経営学研究科, 准教授 (40305610)
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Keywords | 共同開発 / 製品開発 / 技術シーズ / 技術ニーズ / 大阪モデル |
Research Abstract |
本研究は、製造業に関して主に大阪とその近辺で行われている、これまで互いに取引のなかった企業間の出会いの機会を作る取り組みに着目し、その理論的分析を試みる。これは、大企業や優れた技術を持つ中小企業が、優れた技術シーズ(種)と、それを生かせる技術ニーズとを結び付ける仕組みである。本研究では、こうした共同開発や新規調達先開拓の新しい取り組みを、大阪モデルと呼ぶ。大阪モデルは、大阪に特殊的なものではなく、むしろどの地域でも実践可能な普遍的モデルである。ただし、大阪モデルの具体的取り組みの多くが大阪とその近辺で行われているのは、その地域に製造業企業が多数存在するという大阪の地域的特性にも依存している。 本年度は、企業や自治体などへのインタビュー調査を通じて、大阪モデルを構成する各取り組みを詳細に分析することにより、その特性と問題点を明らかにした。大阪モデルは、多くの優れた点を持つが課題も残されていることが、調査およびそれの分析を通じて示された。この特性と問題点をさらに分析することが来年度以降の課題である。 また、企業間の共同開発に関する先行研究をサーベイし、それと大阪モデルとの比較研究を行った。先行研究において、実証研究は多数行われているものの、その理論化は進んでいない。よって、大阪モデルを理論的に分析しそれを従来の理論と比較することで、共同開発の理論化の大きな進展が期待される。大阪モデルの理論化を進めることも来年度以降の課題である。
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