2007 Fiscal Year Annual Research Report
医療組織のEMR導入と経営・オペレーション効率化に関する研究:ものづくり視点から
Project/Area Number |
19653035
|
Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
具 承桓 Kyoto Sangyo University, 経営学部, 准教授 (20367949)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 亮一 京都産業大学, 経営学部, 准教授 (80339754)
中野 剛治 東洋大学, 経営学部, 講師 (30453856)
|
Keywords | 医療経営 / 電子カルテ / オペレーション効率化 / 医療サービス / 購買管理 / 外部組織との連携 |
Research Abstract |
本研究は、現在の医療現場が抱えている様々な問題の原因究明や医療組織の効率化ツールとして注目を浴びているEMRに焦点を当てながら、対面的なサービスである医療サービス産業にものづくり現場の分析ツール(技術オペレーション論)を援用しながら、医療サービス組織(医療ネットワークを含めて)が抱えている戦略的・組織的問題を明らかにすることを目的としている。 今年度は、ものづくり現場で用いられている、購買管理、外部企業との連携、サプライチェーンマネジメント、情報技術の活用と組織デザインなどに関するベンチマーキングを行いつつ、医療経営やオペレーション効率化、改善活動に優れたと思われる病院(約7病院)を設定し、構造的なインタビュー調査を中心に行った。インタビューの主な内容は経営状況の実態、外来患者に対するオペレーション、待ち時間の測定、建物のレイアウト、組織構造、部門間の連携のあり方、外部組織に対する連携などについてである。研究の進捗は、1.サービス産業及び医療サービスの概念定義について、2.電子カルテと関連してはIT導入の際には組織のイノベーションが必修条件であること、3.購買や院内物流においては院内の評価能力の不足の解決が最も重要な課題であることが分かった。 現在にインタビュー調査をべースにしたアンケート項目設定に取り掛かっている。今年は予定したアンケート調査までは至っていないが、19年度の調査結果をべースに、平成20年度の定量的な分析を試みるとともに、引き続きインタビュー調査を行い、その研究成果を発表していく予定である。
|
Research Products
(2 results)