2007 Fiscal Year Annual Research Report
大規模経時データを用いた日本人のライフパタンの研究
Project/Area Number |
19653036
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
青野 京 (山下 京) Okayama University, 大学院・社会文化科学研究科, 准教授 (20273568)
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Keywords | 大規模経時データ / ライフパタン |
Research Abstract |
本研究で提案するライフパタン研究とは,大規模な量的調査データを用いて,個人の各ライフステージでの生活,志向性,価値観などの変遷を時系列的に追って,いくつかのパタン化を試みようとするものである。これによって,日本人の一般的な組織労働者が歩むライフパタンを抽出し,各ライフパタン別の消費行動やゆとり度,働きがい意識,メンタルヘルスなどとの関係を検討し,少子高齢化社会に向けたマーケティング戦略に有益な資料の蓄積や,勤労者のQOL充実に役立つ社会的な提言ができることを目指す。 ライフパタンという概念は,ヨコ軸に生活領域や価値観などの生活における幅広い変数が含まれ、そこに生涯発達やキャリア発達というタテ軸が組み合わされた,非常に多様で大きな概念である。本年度は主にそのタテ軸,ヨコ軸に使用する概念を検討,整理することを行った。そのために,発達心理学やキャリア研究,生活調査,仕事場面での活動,余暇や観光活動に関する幅広い文献サーベイや資料収集を行った。 ライフパタン研究では,本来は長期的なパネルを用いた縦断的研究を想定している。3年の期間でこの変化を抽出するのは難しく,これを補完する方法として,過去を振り返る想起法により人生の変遷を捉えるという方法を用いた。本年度は,過去に収集した想起法による過去5時点の生活領域のデータの詳細な再分析を行い,経時データからおおまかな人生の変化のパタンを統計的に抽出する方法を検討した。併せて勤労者に対するインタビューなども併用し,本調査に向けての準備を行った。
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