2008 Fiscal Year Annual Research Report
アジア的シティズンシップ教育とヨーロッパ的シティズンシップ教育の比較調査研究
Project/Area Number |
19653108
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
池野 範男 Hiroshima University, 大学院・教育学研究科, 教授 (10151309)
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Keywords | シティズンシップ / シティズンシップ教育 / アジア / ヨーロッパ / 比較研究 |
Research Abstract |
本研究は、シティズンシップ教育の相違や差異の要因として、地域、文化、民族、人種、宗教、言語、歴史を仮定し、これらの観点からシティズンシップ教育を解明し、その相違・差異を明らかにするとともに、アジア的シティズンシップ教育とヨーロッパ的シティズンシップ教育の2つの類型化を図ることを目的にしている。 第2年次として次の5点を主な成果として挙げた。 1近年のシティズンシップ教育硬究を地域別に調査し、その現状を整理するとともに、その課題を明らかにした。 2 2008年5月28-30日、トルコ・イスタンブール大学で開催されたCiCe第10回シティズンシップ教育国際会議に参加し、ヨーロッパ的シティズンシップ教育とアジア的シティズンシップ教育に関する資料を収集するとともに、参加者と交流する中で相違モデルを構築した。 3 2008年7月28-30日、英国・ケンブリッジ大学キングスカレッジで開催された第4回CitiEd International Conferenceにおいて、英国のシティズンシップ教育と日本のシティズンシップ教育の相違を、欧米とアジアの地域的差異としてまとめ、発表した。 4 2008年12月2-4日、韓国を訪問し、ソウル教育大学にて韓国社会科教育に関する情報交換を行い、併せて小学校社会科授業を見学し、韓国の社会科・シティズンシップ教育の現状を観察し、調査した。 5中国。韓国、英国を中心にして、アジア的シティズンシップ教育とヨーロッパ的シティズンシップ教育とのそれぞれの特質を考察し、最終年度の研究課題を明らかにした。
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