教員養成におけるセルフエスティームを育成するアートプログラムの開発

2008 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 19653110
• Research Institution: Nagasaki University
• Principal Investigator: 中川 泰 Nagasaki University, 教育学部, 准教授 (40274617)
• Keywords: セルフエスティーム / アートプログラム / 教員養成 / 図画工作科 / 美術科 / 離島教育 / 小規模校園

Research Abstract

研究者は当該研究期間中、アートプログラムの作成・検討を実施した。そして、アートプログラムによるワークショップを準備した。そのプロセスと連動させて、島嶼を数多くかかえ小規模校園が比較的多い長崎県の教育現場を発展させることと実践的指導力のある教員を養成することを目指し、また、新しい時代の要請に応える離島教育の革新に貢献する方策を探った。
その中で、感性的文脈における児童・生徒のセルフエスティームを育成するために、小学校の図画工作科・中学校の美術科で指導にあたる新人教員の養成のために利用可能なアートプログラムを開発してきた。
そして、アートプログラムによるワークショップを約2000人の参加者に対して、長崎県美術館で実施した。次に、アートプログラムによるワークショップを長崎県五島列島南部の福江島玉之浦地区の玉之浦小学校で実施した。これらのアートプログラムによるワークショップの内容に対して評価・分析を行った。
また、長崎県五島列島南部の福江島福江地区の崎山中学校、椛島の椛島小・中学校を訪問し、授業観察及び聞き取り調査等を実施した。昨年度に続き、素朴で仲はよいが競争心・向上心が少ない子ども、あるいは集団の中で押されて萎縮してしまうことが多い子どもに対しての教材開発の基礎資料を収集した。なお、今回は中学校に焦点をあてて基礎資料の蓄積を重ねた。
収集した資料を基に、教員養成のみならず若手教員への研修等に役立てるアートプログラムについての一定の方向性を定めた。