2007 Fiscal Year Annual Research Report
鉱物集合ナノ・ミクロ組織にみられるフラクタル・自己組織化とそのバイオ由来への興味
Project/Area Number |
19654079
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
赤井 純治 Niigata University, 自然科学系, 教授 (30101059)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋山 茂樹 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (60212445)
松岡 篤 新潟大学, 自然科学系, 教授 (00183947)
土山 明 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90180017)
大藤 弘明 愛媛大学, 学内共同研究施設, 助教 (80403864)
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Keywords | 鉱物 / フランボイダル / 自己組織化構造 / バイオ / グラファイト / 隕石 / 培養 / 電子顕微鏡 |
Research Abstract |
電顕鉱物学の面から、バイオ、バイオミネラリゼーション、微生物-鉱物相互作用の問題に最近焦点をあてているが、このかかわりのなかで、いくつか形の科学に関する問題がでてきた。フラクタルに関する興味深い発見をした。また、もう一つフランボイダルパイライトの20面体構造の発見がある(Ohfuji & Akai, 2002)。後者はまだ生物が直接かかわるかどうかまだ決着はついていないが、鉱物集合、自己組織化の集合には、数学的側面から、形の科学としてとらえると興味深い課題が横たわっていることを、みいだした。形の科学の面から、生物や地球の素材他についての論説があったり、自己組織化については、Stuart Kauffman(1995)等の論説がある。このような指摘はあるが、鉱物について、鉱物集合組織については、バイオの視点をもった研究は殆どなされていない。マンガンノジュールの縞状構造とその組織と鉱物を、X線CT等を駆使して検討した。この結果を今論文化の最中である。フランボイドの自己組織化構造、規則不規則配列と20面体構造について、自己組織化構造に特異な興味深い形態である。で、この形態的特徴は鉱物学にとどまらないで、20面体構造は珪藻にあり、金属結晶、ウィルスにあるなど、自然界の造形・として、形の科学の意味が大きい。もっと具体的には、このフランボイダルパイライトがどう生成されるか、特に20面体構造の原因を明らかにすることは、多方面から興味深い。そこで、これの微生物による生成実験を行い、ほぼ良い結果がでてきた段階である。また炭素質コンドライト隕石中の磁鉄鉱にもフランボイドがあり、これを最近しらべて 規則型配列構造があることを見いだして、解析をすすめている。またこれまで、炭素質コンドライト隕石にグラファイトの低結晶度の破片断片のようなネットワーク状構造を画像解析もふくめ解析をするめている。
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