2007 Fiscal Year Annual Research Report
レーザートラッピングを用いた円柱型ゼオライト微粒子フォトニック結晶の作製
Project/Area Number |
19655069
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
橋本 修一 The University of Tokushima, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (70208445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 繁樹 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 准教授 (20294720)
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Keywords | ゼオライト / レーザートラピング / フォトニック結晶 / 多光束干渉 |
Research Abstract |
本研究では、色素分子等を配向性を持たせて担持した光機能性ゼオライト微粒子を用い、これを多光束レーザー干渉による多焦点光学系で捕捉することでゼオライト微粒子に配向および位置の規則性を持たせ、色素担持ゼオライト微粒子によるフォトニック結晶を作製する。本年度は、まず、ゼオライト微粒子の作製と内部への色素の担持をおこなった。すなわち、アスペクト比(結晶の縦横比)が1〜5の一次元チャンネル型ゼオライトL結晶の合成を行い、独自に開発した沈降法を用いて均一なサイズの粒子を分取した。溶液からのイオン交換による吸着法および超臨界二酸化炭素を用いた吸着により、サイズの異なるそれぞれのゼオライト粒子に色素吸着をおなこった。レゾルフィンおよびヘミシアニン色素がそれぞれチャンネルに対して垂直および平行に配向して担持されることを、蛍光顕微鏡観察により見出した。次に、レーザートラッピング装置の開発をおこなった。顕微鏡にトラッピング用レーザーを導入するための光学系を作製し、実際に、水中で球形微粒子および円柱型ゼオライト微粒子のトラッピング実験をおこない、トラッピングか可能であることを確認した。更に、ゼオライト微粒子の2次元配列をおこなうために、レーザービームを分割する方法を検討した。マイクロレンズアレイおよびガルバノメータを用いる方法を検討したが、市販の顕微鏡を用いる場合は、対物レンズにこれらの素子を近づけるのには装置上の制約があり、自作する必要があることがわかった。
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