2007 Fiscal Year Annual Research Report
表面プラズモンを利用したナノ粒子創式レーザフルカラーマーキング法の研究
Project/Area Number |
19656037
|
Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
池野 順一 Saitama University, 大学院・理工学研究科, 准教授 (10184441)
|
Keywords | レーザ加工 / 微細加工 / 表面機能 / ガラス / マーキング / 発色 / ナノ粒子 / ナノテクノロジー |
Research Abstract |
製品の表面もしくは内部に高速で容易にフルカラーでマーキングができれば、個性豊かなデザインや高いセキュリティーをもつ製品、光コンピュータ用の3次元メモリーなど様々な用途が期待できる。しかし、大変困難な技術であり、未だ実現されていないのが現状である。そこで本研究では、1本のレーザ光線によってフルカラーマーキングを実現することを目的とした。そのため、貴金属ナノ粒子が表面プラズモンによって、可視域の様々な発色現象を起こすことに着目した。具体的には、レーザ光線でサイズ制御しつつ貴金属のナノ粒子を創成し、3原色を発色させる新たなレーザマーキング法の実現を目標とした。 表面プラズモン理論によれば,電子密度波はナノ粒子の大きさに依存してその吸光特性を変化させることが知られている。とくに,金,銀などの貴金属ナノ粒子では,その吸光特性が可視域に存在するため,ナノ粒子の大きさによって,様々な発色が目視で確認されている。この貴金属の表面プラズモンによる発色に着目したマーキング技術は,これまで存在しない。本研究では,1本のレーザ光線のエネルギーによって,所望サイズの貴金属ナノ粒子を正確に創成する新たな手法を提案し,ガラス上に形成された金薄膜から,赤,青の発色に成功した。
|