2007 Fiscal Year Annual Research Report
社会基盤構造物の次世代統合型ライフタイムマネジメントとインフラドクタの創成
Project/Area Number |
19656113
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
宮本 文穂 Yamaguchi University, 大学院・理工学研究科, 教授 (10093535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 秀明 山口大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (20207905)
河村 圭 山口大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (70397991)
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Keywords | 社会基盤構造物 / ライフタイムマネジメント / 知的構造物 / データベースシステム / ヘルスモニタリング / バーチャルリアリティ(VR) / インフラドクタ / 資格制度 |
Research Abstract |
本研究は、情報ネットワークによるデータベースシステム、マルチメディアバーチャルリアリティ技術、インテリジェントモニタリング技術、人工生命や人工知能技術などの最新情報処理技術を援用して、社会基盤構造物の計画、設計からこれらが耐用年数を迎えるまでの診断、対策立案に全責任が持てる、統合型ライフタイムマネジメント戦略と世界最高水準の研究者・高度技術者(インフラドクタ)育成制度の創成が重要と考え、制度の提言を行うことを目的としている。 平成19年度は、インテリジェントヘルスモニタリング技術の開発と世界標準データベースへの統合を検討した。すなわち、社会基盤構造物に対するライフタイムマネジメント及びインフラドクタ制度創成には、世界標準を目指したデータベースシステムの構築とともに、性能劣化の診断のみならず、構造物自身が変状や諸情報を検知するというインテリジェントヘルスモニタリング機能、教育方法等を確立することが必要となる。そのため、以下の項目について種々の検討を行った: (1)日本と欧州におけるデータベース構築技術の調査と研究成果の統合方法:日本、フィンランドなどの社会基盤構造物整備の高度に進んだ国における当該データベースシステムを詳細に調査することによって、マルチメディア機能を利用した世界標準データベースシステムでの共有化を試みた。(2)インテリジェントヘルスモニタリングシステムの開発とデータベースシステムへの統合:インテリジェントセンサーを利用したヘルスモニタリングシステムを、日本およびフィンランドの先端技術、ネットワーク技術を持ち寄り構築する。また、時々刻々収集されるデータを自動的に選別しデータベース化する統合化ソフトの開発を試みた。
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