2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19656114
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
幸左 賢二 Kyushu Institute of Technology, 工学部, 教授 (00315160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
庄 司学 筑波大学, システム情報工学研究科, 講師 (60282836)
廣岡 明彦 九州工業大学, 工学部, 准教授 (70238400)
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Keywords | 橋台 / 桁衝突 / 動的解析 / せん断破壊 / RC構造 |
Research Abstract |
平成19年度には、以下に示す項目の検討を行った。 1)データ収集 中越地震による桁移動に伴い、橋台損傷が発生した3径間連続PC橋梁の桁、橋台、橋脚の詳細調査を実施した。その結果、主桁がパラペットに30mmめり込んでおり、またウィンダと背後取付け擁壁の間には20cmの目地開きが見られた。また中間橋脚のでは段落し部では斜めひ割れが、基部では曲げひび割れが確認された。以上のことから、桁が橋台に衝突し、橋台には損傷が発生したものの、変位が拘束されることにより、橋脚の損傷が軽微な結果となったと推測される。 2)橋台を固定とした動的解析 現地の地盤条件を確認したところ、底版がN値70と極めて良好であることから、橋台の移動が極めて小さいとの仮定の基で、損傷シミュレーションを実施した。その結果、橋台の水平変位拘束効果により上部構造の水平変位が、橋台抵抗を考慮しない場合の1/3程度に抑制され、さらに橋脚の最大応答も低減することで、損傷が低減されることを示した。 3)橋台の変形を考慮した動的解析 地震時に橋台の変形を考慮するモデルを用いて損傷シミュレーションを実施した。その結果、橋台自身に7cmの変形が生じ、主桁の最大応答変形も16.5cmと、固定モデルの10.3cmよりも大きな変形が生じる結果となった。以上のよう、地盤条件によっては、主桁の変位が大きく増加するので、橋台の変形を考慮する必要があることが明らかとなった。
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