2007 Fiscal Year Annual Research Report
公共事業の合意形成運営における中立的第三者の成立要件とその役割構成
Project/Area Number |
19656126
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
山中 英生 The University of Tokushima, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (20166755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滑川 達 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 准教授 (40332811)
真田 純子 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 助教 (60452653)
松浦 正浩 東京大学, 政策大学院, 客員講師 (70456101)
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Keywords | パブリックインボルブメント / 合意形成 / 中立的第三者 / コンセンサスビルディング / メディエーション / 河川整備計画 / 海浜事業 / 交通安全施策 |
Research Abstract |
本研究では、公共事業の参加型計画における「中立的第三者」が成立する上で必要な成立要件を明らかにし、我が国特有の「中立的な話し合い運営者」の役割、行動規範を明確にすることを目的とし、研究を進めた。 1)中立的第三者の成立要件の整理米国でメディエーターの研修、支援組織ACR(米国紛争処理委員会)、USIECR(合衆国環境紛争処理期間)、メディエーター組織、コロラド州CDRやマサチューセッツ州CBI(合意形成研究所)において、定めている行動規範、契約方式、ファシリテーション技術、除名方針、評価方法、守秘義務規定などから、参加者にとっての中立性、第三者性を担保する機能をもつ要件を国土政策研究所等の調査資料、研究協力者へのヒアリングを通じて把握した。 2)米国のPI・CB事例における中立的第三者の登用状況、役割、契約等条件分析米国のPI・CB事例における中立的第三者の活用状況を整理し、上記の成立要件の活用方法について明らかにした。具体的には、研究分担者の収集している米国の事例データベースをもとにして、上記の「中立性、第三者性」の確保に資する要件について、抽出するとともに、詳細な情報を現地、もしくは研究協力者に依頼して収集し、整理した。 3)我が国のPI事例における中立的第三者の登用状況、役割、契約等条件分析 徳島地域で過去に実施されてPI事例として、マリンピア沖洲埋め立て事業、月見が丘海浜公園、那賀川河川整備、北常三島交差点交通安全施策検討の事例を対象にして、中立的第三者の活用状況を整理し、その際の成立要件の活用状況について明らかにした。公表資料の収集、運営者に関するヒアリングを行い、中立者の役割と中立性に与える影響を把握した。
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Research Products
(4 results)