2008 Fiscal Year Annual Research Report
人の動きを誘発する屋外生活空間の環境的特性の計測・分析とモデル化
Project/Area Number |
19656140
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
持田 灯 Tohoku University, 大学院・工学研究科, 教授 (00183658)
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Keywords | 都市環境 / 都市デザイン / 人の動き / 実測 / CFD / 温熱環境 / ビオトープ |
Research Abstract |
1. 人の動きの分布のデータ取得及び人の動きの分布の分析 2008年8月に東京都沿岸部に実在する緑地・水面を有するビオトープにおいて空気流動・温熱環境(風向風速、温湿度、グローブ温度等)の測定と、被験者実験を行った。ここでは被験者が自由にビオトープ内を動き回る様子を観察するとともに、各被験者の移動の軌跡を記録した。得られたデータから、歩行者の温熱快適性の評価を行うとともに、屋外における人の動きと物理環境の特性の関係について分析した。 2. 街路空間、ビオトープ内の物理環境の詳細なシミューションの実施と実測結果との比較 (1) 歩行する人間の影響を組み込んだCFD解析により、実測領域内の風環境、温熱・空気環境の予測を行った。 (2) 実測結果と2(1)の解析結果を比較し、解析手法の妥当性について検討した。 3. 人のactivityと物理環境の相互作用についての分析 歩行者の歩行速度、空間密度等をパラメータとしたケーススタディを行い、歩行者が物理環境(風環境、温熱・空気環境)に与える影響の分析を行った。また、1の被験者実験の結果から人の集まる領域を抽出し、その領域の温熱環境の特性を数値解析の結果を用いて分析した。
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