2007 Fiscal Year Annual Research Report
スケール模型制作までを目標とする建築デジタルアーカイブの作成手法に関する研究
Project/Area Number |
19656144
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
平沢 岳人 Chiba University, 大学院・工学研究科, 准教授 (30268578)
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Keywords | 文化財保存 / デジタルアーカイブ / 3DCAD / リレーショナルデータベース / NC工作機 / 歴史的建築物の保存 |
Research Abstract |
この研究の目的は,歴史的建築物のデジタルアーカイブに関して,スケール模型を実際に作成することでアーカイブとしての精緻さを高める手法を確立することである。 題材となる伝統的木造建築物として法華経寺五重塔(千葉県市川市)を採用し,架構部材ひとつひとつについて3次元CADでのモデリングを実施した。3次元CADでは干渉チェックや視認によるデータチェックを行い,次に,NC工作機を用いて各部品を削りだす。削り出された各部品を模型として組み上げ,3次元CADだけでは追い詰められなかったディテールや組み立て手順に関して確認する。模型といえども,実物に忠実な縮小模型であるので,この手続きによりアーカイブデータの精緻さを確認することが出来る。模型でのチェックにより不都合が発見されれば,データの修正に立ち戻って同じ手続きを繰り返す。 五重塔は部品の種類および量ともにきわめて多く,スケール模型といえども実物と同等であるから,膨大なデータの管理が必要となる。これに対処するため,市販の3次元CADをカスタマイズしリレーショナルデータベースとシームレスに結合した。この結果,データベースの問い合わせ言語を工夫することにより,デジタルアーカイブの多様な見せ方,使い方が可能となった。 平成19年度は初重部までのアーカイブ化が完了している。今後は,繰り返し作業が増加すると見込まれ,研究全体としてはほぼ半ばをすぎたところである。
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Research Products
(3 results)