2007 Fiscal Year Annual Research Report
高品質接合体を得るための自己超音波印加型溶接法の開発
Project/Area Number |
19656199
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤井 英俊 Osaka University, 接合科学研究所, 准教授 (00247230)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 大平 大阪大学, 接合科学研究所, 助教 (30294135)
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Keywords | 超音波 / 周波数 / TIG / MIG / 気孔 / ブローホール / アーク溶接 / キャビテーション |
Research Abstract |
超音波領域での交流溶接を可能とするためにパワーデバイスとして高出力かつ高速制御可能な第四世代IGBTを採用し、インバーター型の非消耗電極アーク溶接であるTIG(タングステン・イナートガス)を製作した。2次回路側の電圧・電流の変化を測定し,PWM制御回路からの信号に従いアーク電極の正負が逆転すること確認した。また、通常の高周波スタートは用いることができないので、直流電圧を重畳させることで、アーク起動を行う仕様とした。 供試材に純アルミニウムA1050(300mm^l×100mm^w×5mm^t)を用い、ブローホールの発生を促すためにシールドガスにアルゴン-1%水素混合ガスを採用して横向き姿勢で溶接を行った。周波数を不可聴領域の20〜40KHzおよび可聴領域の10〜20KHzにおいて変化させ、周波数の依存性を調査した。また、比較のために通常の溶接機を用いて、60Hzの通常の交流TIG溶接も行った。溶接部のブローホールを透過X線で観察するとともに、各溶接ビードから板厚方向に10断面採取し、ブローホールの量および直径分布を測定し、通常のTIG溶接との比較を行った。 その結果、30kHz以下の周波数が有効であり、ブローホールの数が1/5以下に減少するが、30kHzを超える場合には超音波の減衰が大きく、大きな効果が得られないことが明らかとなった。一方、20kHzを下回る場合には可聴領域となるため、20kHzで溶接することが最も望ましいことがわかった。また、アークスタートでは、電圧・シールドガスの乱れによるアークの不安定な状態の影響し、多くのブローホールが観察された。
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Research Products
(5 results)