2007 Fiscal Year Annual Research Report
金材料特異的抗体から発想される革新的ワンポット蛋白質ネットワークアッセイ
Project/Area Number |
19656216
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
梅津 光央 Tohoku University, 大学院・工学研究科, 准教授 (70333846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊谷 泉 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10161689)
浅野 竜太郎 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教 (80323103)
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Keywords | 抗体断片 / 金ナノ粒子 / センシング / アセンブリ |
Research Abstract |
○抗金表面抗体-提示希望蛋白質融合発現による金ナノ粒子機能化抗金表面抗体と提示希望蛋白質をリンカーを介して融合し、抗金表面抗体を介した金ナノ粒子への蛋白質提示を行った。 ○蛋白質間相互作用駆動による金ナノ粒子アセンブリ 1.抗金表面抗体を用いた金ナノ粒子の安定化の定量的評価:抗金表面抗体と金ナノ粒子の混合比率を変化させて、金ナノ粒子の安定化に必要な最低抗体濃度を評価した。その結果、ナノ粒子の表面積の半分を被膜する量が最低濃度であることがわかった。 2.蛋白質間相互作用による直接的金ナノ粒子アセンブリ:蛋白質間相互作用をする二種の蛋白質を開発した手法で各々金ナノ粒子に提示した。そして、この二種の機能性金ナノ粒子を混合し、提示された蛋白質間相互作用を駆動力として金ナノ粒子をアセンブリさせ、金ナノ粒子アセンブリの際に引き起こされるプラズモン吸収シフトの経時変化を測定した。その結果、提示させる蛋白質同士の相互作用の大きさによってシフト速度が変化することがわかった。 3.ペプチド間相互作用を用いた間接的金ナノ粒子アセンブリ:コイルドコイル形成ペプチド融合抗金表面抗体を利用して、異なるコイルドコイルを形成するペプチドが提示されている金ナノ粒子を二種類作製した。そして、蛋白質間相互作用する二種の蛋白質末端に各々、別途で、かつ、金ナノ粒子提示ペプチドと対応するペプチドを融合させた。その結果、4種を混合させることによって、金ナノ粒子をアセンブリさせることができ、蛋白質間相互作用の違いによって、プラズモン吸収帯のシフト速度が異なった。
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