2007 Fiscal Year Annual Research Report
細胞トラッキングシステムを用いた高解像芭な細胞運動イメージング系の構築
Project/Area Number |
19657045
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉田 学 The University of Tokyo, 大学院・理学系研究科, 講師 (60301785)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥 寛雅 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 助教 (40401244)
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Keywords | 受精 / 精子鞭毛運動 / 知能ロボティクス / 計測工学 / 精子走化性 / 細胞運動 / カタユウレイボヤ / 生物物理 |
Research Abstract |
本研究は、精子運動を主な題材に、自動トラッキング装置を用いた高解像度・高速度な装置の開発を行うが目的である、具体的には、研究分担者の奥等が開発した高速のマイクロビジュアルフィードバックと顕微鏡を組み合わせた細胞トラッキング系を用い、研究代表者である吉田等が構築してきたLEDストロボ光源を用いた精子鞭毛運動解析装置及び高速度イメージング装置を統合し、長時間にわたって高速度・高解像度に細胞運動を解析することを可能とするイメージング装置の構築を目指した。具体的な目標としては、200マイクロメートル/秒の速度、60ヘルツの鞭毛打頻度を持つカタユウレイボヤの精子走化性時の運動を、1分以上にわたって追跡記録することを目標とした。 これまで分担者の奥等が構築してきた、微生物の顕微鏡トラッキングシステムを改良し、精子運動のトラッキングが可能となるよう、システム及びソフトの改良を行い、最終的に2分以上もの長時間にわたるトラッキングに成功した。また、顕微鏡の光学系に位相差系を導入し、精子の容易な追跡が可能となった。トラッキングシステムへのLED照明の組込みに関しては、まだシステムを改良する必要があり、完成には至らなかった。 また、細胞トラッキングシステムにおいて使用可能な、誘引源をチャンバー内に組み込んだアッセイ系を開発を行い、チャンバーの片側に寒天で誘引源を固相化する手法を見いだし、トラッキング系に使用することを可能とした。 当初計画においては、蛍光照明系の統合による細胞内シグナルイメージング系の構築を予定していたが、採択された予算の都合上、研究の遂行することが出来なかった。
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Research Products
(3 results)