2007 Fiscal Year Annual Research Report
テクノ社会と小児肥満:体脂肪測定装置搭載車を用いた研究
Project/Area Number |
19657077
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
甲田 勝康 Kinki University, 医学部, 准教授 (60273182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊木 雅之 近畿大学, 医学部, 教授 (50184388)
中村 晴信 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (10322140)
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Keywords | 体組成 / 小児 / 生活習慣 / 肥満 / 人類学 |
Research Abstract |
交通機関の発達、産業の変化、食文化の変化、情報通信の発達、テレビやビデオゲームの登場など、社会の急激な変化によって小児肥満が増えている。肥満は体内に一定以上の脂肪が蓄積した状態と定義されるが、実際には身長と体重から肥満の判定が行われている。最近、二重エネルギーX線吸収法(DXA)による正確な体脂肪測定が可能となったが、一部の医療機関にしか測定装置が設置されておらず、成長期の体脂肪量のデータは希少である。本研究の目的は、DXA法による体脂肪測定装置(Hologic社QDR4500A)搭載バスを地域や学校に持ち込み、小児の体組成(体脂肪量、筋肉量、骨量)の測定を行い、将来の小児肥満対策について検討することである。 静岡県袋井市は数年前から小児期からの生活習慣病予防対策事業を行っている。本事業では、全市の小学5年生児童を対象に学校保健法に定められている定期健康診断の検査項目に加えて血清コレステロール値や血圧を測定し、一定の基準を超えた者に対して保健指導を行っている。平成19年度は、本保健指導の会場である同市内の保健センターにDXA測定機器搭載バスを持ち込み、対象者の体組成の測定を実施した。しかし、この測定結果だけでは肥満の判定基準については不明である。そこで体脂肪の基準値を作成するために学年単位での全生徒の測定を呼びかけたところ、静岡県浜松市立の小学校が本研究に賛同してくれた。そこで、同小学校にDXA測定機器搭載バスを持ち込み、小学5年生児童全員を対象に体組成を測定した。 その結果、小学5年生児童の体組成の基準値を求めるためのデータを得ることができ、平成19年度研究は当初の目的および計画を変更することなしに終了した。次年度も引き続きデータ収集を行う予定。 本研究は近畿大学医学部倫理委員会の承認のもとに実施された。
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