2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19658009
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
村山 秀樹 Yamagata University, 農学部, 准教授 (40230015)
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Keywords | 食べ頃判定機 / セイヨウナシ / ラ・フランス / 果実硬度 |
Research Abstract |
セイヨウナシは収穫してすぐに食することができず、一定期間の追熟を必要とする。しかしながら、セイヨウナシの中でもっとも生産量の多いラ・フランスは、食べ頃になっても外観がほとんど変化しないために、食べ頃の判断がきわめて困難な果実である。そこで本研究では、消費者レベルの簡便な食べ頃判定機の開発を目指した。判定機は、バネの力を利用し、果実が硬いときには先端のプランジャーが果実に貫入せずに装置の内側に収まり、他方、果実が食べ頃になると先端のプランジャーが果実に貫入するようなものを考案した。前年度において作成した食べ頃判定機の試作1号機をラ・フランスで試験した結果、食べ頃よりやや硬い果実を食べ頃と判定することが判明した。本年度は、最初にラ・フランス以外のセイヨウナシにも応用できるかどうか検討するために、バートレット、シルバーベル、ル・レクチェを供試して検討した。その結果、判定に品種間差異があることが判明した。次に、ラ・フランスにおける判定の精度を高めるために、前年度に用いたものよりバネ定数の低いバネを用いて実験を行った。その結果、食べ頃と判定する果実の硬度は低下し、より実用的になったものの、結果にややばらつきがみられた。そのためもう一つの改善策として、プランジャーの直径を細くした試作2号機を作成した。今年度、この試作2号機をバートレットなどの早生品種で試験し改良し、ラ・フランスが出回る時期にラ・フランス用の食べ頃判定機の完成を目指す。
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