2008 Fiscal Year Annual Research Report
変形菌による都市緑地の成熟度に関する環境指標性の検討
Project/Area Number |
19658011
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
鈴木 雅和 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (40216437)
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Keywords | 変形菌 / 真正粘菌 / 環境指標生物 / 都市緑地 / 緑地成熟度 |
Research Abstract |
本研究の目的は、都市近郊において分布する各種緑地において、その保全管理実態と、そこで発見される変形菌との関係を解明することによって、変形菌を都市緑地保全管理のための指標生物として活用できる可能性を検討することである。あわせて、変形菌に関する環境学習を通じて公園緑地における環境教育の可能性について検討した。本年度の研究成果概要は以下のとおりである。(1)日本変形菌研究会の協力により、変形菌の同定を支援するための「変形菌データベース」の開発をすすめ、現在日本で最も充実した変形菌の図鑑である「日本の変形菌」の情報を、著者である山本憲之氏の許可を得て入力した。望ましいデータベースの構造をリレーショナルデータベースであると判断し、現在シソーラスの検討を行っている。(2)日本変形菌研究会とともに、公園・自然地の緑地において変形菌の採集を行い、環境との関連を考察した。公園緑地の管理状態と変形菌の生態間において、関係がありそうなことまでは推測できたものの、明確で鮮明な結果は得られておらず、今後の課題とする。(3)国営昭和記念公園・花みどり文化センター「昭和天皇と南方熊楠展」の展示設計において、変形菌に関するこれまでの研究成果を市民に分かりやすく伝えるためのデザインを行い、実際に市民に平成20年度の1年間公開した。以上(2)(3)について、日本造園学会全国大会において査読論文が採択され口頭発表を行った。
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