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2007 Fiscal Year Annual Research Report

果実品質向上を目指した果皮の物質合成能力の解析

Research Project

Project/Area Number 19658013
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Research InstitutionMie University

Principal Investigator

平塚 伸  Mie University, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (10143265)

Keywords果実 / 果皮 / CO_2固定 / アントシアニン / PEPC
Research Abstract

本研究は,特殊に分化した果皮の(1)CO_2固定能力,および,(2)色素合成能力,を明らかにすることを目的に行ったものであり,得られた結果は以下のように要約される。なお,成果の一部は,平成20年3月に開催された園芸学会春季大会で公表した。
(1)ウンシュウミカン‘興津早生'果実の袋掛け遮光処理を満開後85日に行った結果,
1)満開後100日頃に生じる果皮の真の光合成ピークは明らかに低下した。
2)見かけの光合成ピークはマイナスに転化した。
3)満開後100〜130日頃に認められるPEPC活性の上昇が抑制された。
4)成熟期の果汁の糖・酸含量ともに低下した.
以上の結果よりウンシュウミカン果皮は瞬期・暗期ともにCO_2固定することが証明され,それら固定産物は成熟期の果実品質に影響するものと考えられた。
(2)5月中旬に,果皮のみにアントシアニンを生成する‘大石中生'および果肉のみが着色する‘ソルダム'スモモ果実に袋掛け遮光処理を行った結果,果皮のアントシアニン生成は遮光により阻害されたが,果肉の色素合成阻害はわずかであった。なお,これら品種以外の特徴的な色素発現を示す5品種にも同様な処理を行ったところ,遮光しても果皮の着色が阻害されない品種が認められた。現在,果皮・果肉中の酵素活性測定とmRNA調製を行っている。
以上のことより,スモモにおけるアントシアニン合成は,組織や品種によって光を必要とするものと不要なもののあることが証明された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] ウンシュウミカン果皮によるCO_2固定と果実品質2008

    • Author(s)
      平塚 伸, 他3名
    • Organizer
      園芸学会
    • Place of Presentation
      東京農業大学
    • Year and Date
      2008-03-29

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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